肝臓の病気の治療
肝臓は、沈黙の臓器と呼ばれ、かなり病気が進行していても、自覚症状がほとんど出てきません。
症状が出たとしても、「眠りが浅くなった」「疲れやすくなった」「身体がむくむ」など、「肝臓の病気かもしれないから、病院へ行こう!」というほどの症状がなく、見過ごされてしまうことがほとんどです。
会社の健康診断を受けられる方は、その際の血液検査で十分です。
健診の機会がない方は、意識的に検査を受けるようにしましょう。
肝臓病の3大原因はウイルス、アルコール、肥満。
肝臓病の8割がウイルス性肝炎
肝臓の病気の原因のほとんどはウイルスによるものです。
感染原因は母子感染や血液感染がメインで、通常の生活で感染することはほとんどありません。
ただ、すでに感染しているのに、気づかないまま日常生活を送っている人も多くいらっしゃいます。
肝がんになる原因の9割は、B型・C型のウイルス性肝炎が原因です。
現在の状態が、採血や超音波検査で簡単にわかりますので、お気軽にご相談ください。
また、B型肝炎、C型肝炎の治療も行っておりますので、ご安心ください。
お酒の飲み過ぎが原因のアルコール性肝炎
アルコール性肝炎は、お酒の飲み過ぎが原因です。まず、脂肪肝になり、その後炎症を起こして、肝線維症(かんせんいしょう)や肝硬変になります。肝硬変は、肝がんへと進行します。
食べ過ぎと運動不足による肥満が原因の脂肪性肝炎
肥満者の80%に見られる脂肪肝。脂肪性肝炎と言われる一部の脂肪肝は、放っておくと、肝硬変になり、肝臓がんへと進行する場合があります。
肝臓病の検査を受けていただきたい方
- 母子感染予防策が実施されていなかった1985年(昭和60年)以前に生まれた方
- 家族に肝炎ウイルス保有者または肝がんにかかった方がいる方
- 肝機能検査でAST、ALT値に異常があった方
- 輸血や大きな手術を受けた方
- 刺青(タトゥー)を入れたり、ピアスを開けたことがある方
沈黙の臓器だからこそ、早く肝硬変を見つけましょう
要注意!「最近太った」「よく車を使う」「脂っこいものが好き」「お酒はほとんど毎日飲む」
なかなか自覚症状が出ない肝臓の病気。肝臓病になりやすい生活をしていたら、積極的に健診を受けましょう。
肝硬変の症状として、むくみ、腹水がたまる、黄疸(おうだん:皮膚や白目が黄色っぽくなり、尿が茶色っぽくなります)がありますが、初期の状態ではほとんど自覚症状として感じることはありません。
肝臓の病気を調べる方法は、いくつかあります。
血液検査、尿検査、腹部超音波検査(エコー)が主に行われます。
肝臓の病気は進行がゆっくりなので、定期的に血液検査を行い、その値の変化を見て診断していきます。
治療と連携病院
肝がんの治療など、高度な医療が必要な場合は、信頼できる提携病院に速やかにご紹介いたします。
また、B型肝炎、C型肝炎の場合、飲み薬や注射で治療できます。ウイルスを退治する治療法(抗ウイルス療法(インターフェロン療法等))などです。市民病院などと連携して、当院でも治療をうけていただくことができます。
関連サイト
- 肝炎.net
- URL:http://www.bkanen.net/